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私たちを取り巻く環境

ステップ1でわたしたちを取り囲む環境の重要性を勉強しましたが、ここでは環境に色々な問題がおきていることについて皆さんと一緒に考えていきたいと思います。


(1) 空気の問題

「ダイオキシン」について考えていきましょう。「ダイオキシン」とは、ごみの燃焼などをおこなうとき、塩素(元素記号Cl)が他の物質と結びつき、たいへん強い毒に変化した形です(環境ホルモンの一つに挙げられます)。
 小さな焼却炉や低い温度でごみを燃やすと、ダイオキシンが発生しやすいと言われています。また、普通はわたしたちには見えない状態で空気中にあり、においもありません。
ダイオキシンは、ほんの少しの量であってもわたしたちの健康や他の生物に影響をあたえるので、新しい基準を定めた法律が国(環境庁)で作られました。また、将来的には、工場などでダイオキシンがほとんど出ないようにすることも決められています。
 つぎに「SPM」について勉強しましょう。「SPM」とは聞きなれない言葉かもしれませんが、日本語で「浮遊粒子状物質(ふゆうりゅうしじょうぶっしつ)」と言われています。
 これは、空気中を飛んでいるとても小さな灰などのことです。自然界から出されるものとしては岩石の灰や植物の花粉などがあります。人間が出すものとしては、工場のえんとつのけむりや自動車の排気ガスなどがあります。わたしたちは呼吸をしていますが、多くの量や長い間、SPMを吸うと健康への影響が心配されています。
 このSPMもわたしたちの健康だけでなく、環境にも影響があるということで、国(環境庁)でもその対策に力を入れています。



(2) 水の問題

 わたしたちの家の横を流れている川や近くの海に、白いあわやごみが見えるときがあります。工場から出される排水や家庭から出される洗濯、入浴などの残り水が川や海を汚す原因と考えられています。わたしたちが勝手にごみを捨てるならば、汚れはもっとひどいものになるでしょう。せっかく、うまれた小さな魚を汚れた環境で生活させることは悲しいことです。また、汚れた水で育った魚をわたしたちが食べることになり、わたしたちの健康にも影響をおよぼします。
 土の汚れも水に大きな影響をあたえます。たとえば地下水です。雨がふり、土のなかへしみこみ、わたしたちの生活に飲料水などとして役立ちます。もし、土が汚れていれば地下水も汚れたものとなります。気付かないうちに、わたしたちが汚れた水を飲むことはおそろしいことです。
 また、湖や沼などは、なかなか水の入れ替わりがありません。そのため、一度有害な水が湖や沼に入り込めば、そこで汚れがたまり、わたしたちが水遊びをしたくても、出来ないかもしれません。
 国も、いつまでも川や海がきれいでいられるように、工場の排水などに基準を定めています。また、将来的には、し尿などを海に捨てることを禁止すると決めています。



(3) 土・森林の問題

 土は、空気や水の問題の影響を受けていることが多いのです。空気の問題で出てきた「ダイオキシン」は、空気中で消えるものではなく、土にどんどんたまっていきます。汚れた水を川に流せば、川底に有害な物質がたまり、魚も住めなくなってくるでしょう。
 また、工場のあと地を再開発しようとするとき、その土地に有害な物質があるなどの問題も出てきています。このことにより、再開発がおくれることも考えられます。
 森林は、酸素をうみだす大切な場所なので、わたしたちの手で守っていかなければならないことは勉強しましたが、その他に土にしみこんだ雨を吸い込むといった働きがあります。森林が少なくなると大雨のとき、十分に雨を吸い込むことが出来ず、すぐに土砂くずれがおきることもあります。
 また、森林は、色々な生物が住む場所であり、森林が少なくなると生態系がくずれるといった心配もあります。



step1:「環境」ってなあに

step3:みんなで考えようよ!とりくもうよ!