「ダイオキシン」について考えていきましょう。「ダイオキシン」とは、ごみの燃焼などをおこなうとき、塩素(元素記号Cl)が他の物質と結びつき、たいへん強い毒に変化した形です(環境ホルモンの一つに挙げられます)。
小さな焼却炉や低い温度でごみを燃やすと、ダイオキシンが発生しやすいと言われています。また、普通はわたしたちには見えない状態で空気中にあり、においもありません。
ダイオキシンは、ほんの少しの量であってもわたしたちの健康や他の生物に影響をあたえるので、新しい基準を定めた法律が国(環境庁)で作られました。また、将来的には、工場などでダイオキシンがほとんど出ないようにすることも決められています。
つぎに「SPM」について勉強しましょう。「SPM」とは聞きなれない言葉かもしれませんが、日本語で「浮遊粒子状物質(ふゆうりゅうしじょうぶっしつ)」と言われています。
これは、空気中を飛んでいるとても小さな灰などのことです。自然界から出されるものとしては岩石の灰や植物の花粉などがあります。人間が出すものとしては、工場のえんとつのけむりや自動車の排気ガスなどがあります。わたしたちは呼吸をしていますが、多くの量や長い間、SPMを吸うと健康への影響が心配されています。
このSPMもわたしたちの健康だけでなく、環境にも影響があるということで、国(環境庁)でもその対策に力を入れています。
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